発泡プリントとは？ 特長や製作時の注意点、おすすめのデザインをご紹介
他とは違う個性的な見た目のオリジナルプリントTシャツを作りたいとお考えの方には、選択肢のひとつとして知っておいてほしい印刷方法が今回ご紹介をする発泡プリントです。
発泡プリントの最大の魅力は泡が浮き立ったような立体的で陰影がある独特の見た目です。他のプリント方法と組み合わせて、一部分だけに使用することでデザインのアクセントとしても機能する、他の印刷方法ではなかなか再現することができない、印象的なビジュアルに仕上がります。
このページでは、個性があるオリジナルプリントTシャツを製作したいというユーザーに人気の発泡プリントについての魅力や特徴をご紹介しようと思います。
発泡プリントとは？
発泡プリントは、シルクスクリーン印刷の技法を使ったプリント方法です。
発泡剤を混ぜた特殊インクに熱を加えると、ふっくらと膨らみます。
プリント後の色は、全体的に白っぽくなる傾向があることから、パステル系のカラーが多く使用される傾向があります。
他のプリント方法と組み合わせることで、デザインの個性をより引き出すことができます。また、同じデザインだとしても膨らみ方に個体差がでるため、商品1点1点に愛着が湧きます。
物販用やクラスTシャツ用にもよく使われる、人気のプリント方法です。
発泡プリントの特徴
発泡プリントでは、他の印刷方法では再現できない、独自の表現方法が可能です。
発泡プリントならではの特徴を把握＆活用して、より個性的なオリジナルプリントTシャツの製作に役立ててもらえればと思います。
デザインに立体感や丸みが出る
発泡プリントの最大の特徴は、プリントしたインクが膨らみ、立体的な表現ができるということです。
プリント部分が膨らむことで、角の部分が取れて緩やかになるので、デザインが同じ内容でも他のプリント方法で印刷するよりも、丸みを帯びた柔らかい雰囲気に仕上がります。
明るい色同士でもプリントが目立つ
発泡プリントを使った、オリジナルプリントTシャツなら、白地に薄い色のインクを印刷した場合でも、プリント部分が立体的に膨らみ陰影が出るので、存在感があります。
発泡プリントを製作する際の注意点
立体感とインパクトがある個性的なデザインを表現できる発泡プリントですが、プリントの使用を決める前に知っておいてほしい注意点があります。
価格面・対応生地・仕上がりなど、発泡プリントならではの特徴を把握したうえで、最終的な使用を確定することを推奨します。
注意点その1：版代がかかる
発泡プリントはプリントに使用する色、1色ごとに「版」という型を作り、作成した版にインクをのせて印刷する、シルクスクリーン印刷の技法を使用します。
そのため、プリントに使用する色数を1色追加するごとに、諸々のオリジナルプリントTシャツ製作費とは別に、版を作成するための版代が計上されることになります。
シルクスクリーンプリントの技法を使った場合の基本的な料金の考え方は以下になります。
・版代＋（単価×プリントする枚数）
多色刷りのTシャツを製作する場合には、使用する色の数だけ版を作成する必要があるため、色数が増えれば増えるほど版代がかさんでしまいます。
シルクスクリーン印刷の技法を使ったプリント方法で、オリジナルTシャツを製作する際は、版代や製作枚数についてもしっかり業者さんに確認をしたり、お客様のご要望を担当者に伝えて相談をしながら製作することを推奨いたします。
注意点その2：プリントできるのは基本的に綿100%のみ
発泡プリントを使用できるのは、基本的に綿100%素材の商品に限ります。
プリント部分が膨らむ際に、生地が多少伸び縮みするため、ストレッチ性のある生地であることが条件となります。
また、熱処理をしてプリントを膨らませるため、熱に強いという条件が必要になるため、伸縮性があって熱にも強いといった特徴を持っている綿100%素材の商品が適しているということになるのです。
注意点その3：細かなデザインやふくらみの調整は難しい
細い線や繊細なデザイン部分も含め、プリント部分が膨らむ発泡印刷は、細部にまでこだわったデザインのオリジナルプリントTシャツ製作には不向きです。
また、膨らみ具合はある程度は予測できますが、多少の凸凹や左右の非対称が発生する可能性はあります。
注意点その4：インクの発色が白っぽくなる
発泡プリントTシャツの印刷部分は、使用したインクの実際の色よりも若干白っぽく仕上がります。
インクが膨張し膨らむ際に、実際のインクの色よりも薄まり、白っぽくなるという現象は回避することが困難です。
黒のインクを使用した場合はグレーっぽく、原色を使用した場合はパステル調で淡目な色に仕上がります。
注意点その5：生地が引っ張られてよれる可能性がある
プリント部分が膨張することにより、Tシャツの生地自体も引っ張られてよれる場合があります。
Tシャツの生地は薄ければ薄いほどよれやすくなるので、発泡プリントを使用してオリジナルTシャツを製作する際は、ある程度厚みのある5.6oz以上の生地を使ったTシャツを選ぶことを推奨します。
発泡プリントのおすすめデザイン
発泡プリントは、他の印刷方法と組み合わせて、部分的に使用するためのアクセントとしても重宝します。
自分だけでプリントの特徴を完璧に把握して、プリント方法を上手にマッシュアップすることはなかなか難しいので、自分が想い描く具現化したいプリントのイメージをお店や業者さんに相談してみれば、きっとプロの目線からの良いアドバイスをしてくれるはずです。
デザインその1：発泡プリント×シルクプリント
通常のシルクプリントTシャツの一部分に、発泡プリントを使用すると、陰影ができて立体感も生まれるため、デザインのアクセントとして機能します。
遊び心があって、面白味のあるデザインに仕上げることができます。
デザインその2：発泡プリント×蛍光プリント
主張が強く見た目のインパクトがある蛍光プリントに、発泡プリントの浮き出て立体的に見せる効果を組合わせることで、立体感があって、動的でインパクトがあるオリジナルプリントを表現できます。
デザインその3：発泡プリント×ひび割れプリント
プリント部分にわざとひび割れ加工をして、古着Tシャツのような風合いを出すことができるひび割れプリントと、陰影をつけて動きのある表現をすることも可能な発泡プリントをミックスすることで、立体的なヴィンテージ感が人目を引く、個性的なオリジナルプリントTシャツを製作することができます。
キラメックアパレルの発泡プリント
キラメックアパレルでは、発泡プリントを活用したオリジナルプリントTシャツのオーダーを随時承っています。
発泡プリントを使ってどのようなデザインを表現したいかをお気軽にご相談ください。
発泡プリントだけに限らず知識と経験豊富な専任スタッフが、お客様の用途に合わせて最適なオリジナルプリント製作プランをご提案いたします。
発泡プリントにおすすめのアイテム
キラメックで取り扱っている商品の中から、オリジナル発泡プリントTシャツの製作にオススメのアイテムをご紹介します。
しっかりとした厚みがあって、発泡プリントによるヨレも生じにくい綿素材のTシャツをピックアップしているので、商品を選ぶ際の参考にしてもらえればと思います。
5.6オンス 半袖Tシャツ（綿100%）
しっかりと厚みがあって、丁寧な縫製にこだわった綿100%素材で5.6オンスの半袖Tシャツ。
襟部分はフライス仕様で型崩れしにくく、イベントや店舗スタッフのユニフォームにも最適です。
5.6オンスの厚みがあるので、プリント部分が膨張しても、Tシャツの生地自体が引っ張られてよれる心配がありません。
あえてTシャツ生地と同系色の発泡プリントをすることで、バリエーションを表現したおしゃれなオリジナルTシャツが作れるかもしれません。
参考アイテム：KO-3021 半袖Tシャツ
8.8オンス オーガニックコットン Tシャツ
やわらかな触り心地なのに、厚くてしっかりした生地のオーガニックコットンTシャツ。
100％、混じり気なしの高品質なオーガニックコットンを使用した、地球環境にも人にも優しい商品です。
プリント部分が膨張しても、8.8オンスの厚みがあるので、Tシャツの生地自体が引っ張られてよれる心配がありません。
飲食店やイベントのスタッフユニフォームにもオススメです。
まとめ
キラメックでは、デザインの個性をより引き出すことができる、高品質なオリジナル発泡プリントTシャツのオーダー製作を承っています。
他とは少し違う、物販用Tシャツ・クラスTシャツ・スタッフユニフォームを作りたいという方に人気のプリント方法なので、少しでも気になった方は、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
