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Tシャツ作りの際に知っておきたい素材や生地の特徴も解説

せっかく作るオリジナルTシャツだから、生地にもこだわりたい!インターネットだけだとなかなか伝わり難い各々のTシャツ生地が持っている特徴や魅力を以下の3ポイントに焦点を当て、たっぷりとご紹介します。

  • 素材
  • 編み方
  • 生地の厚さ

素材による肌触りの違いや、編み方や生地の厚さによる体感の違いなど、知っているようで知らない実は奥深い、Tシャツ生地について深掘りしていきます。生地の特徴を掴むことで、完成イメージが膨らみ、より理想に近いTシャツ製作ができるはずです。

目次
肌触りや着用感は素材が大事
編み方の種類
生地の厚さ
まとめ

肌触りや着用感は素材が大事

肌触りや着用感の良いTシャツを作るには素材選びが重要!大前提として知っておきたい、Tシャツによく使われている代表的な生地3つをご紹介します。

綿(コットン)

綿の生地を拡大したイメージ画像

柔らかくて肌触りの良い綿は、通気性が良く、吸湿性と保湿性も抜群です。夏は涼しく・冬は暖かいので、年間通して着用することができます。破れにくく丈夫&アイロンがけOKで、襟首も伸びにくいので普段着として最適です。天然素材ならではの優しい肌触りで、敏感肌の方でも快適に着用できます。イベントスタッフのユニフォーム・物販品・クラスTシャツなど多用途で使えます。

※注意点:吸水性が高く、汗をかいてもすぐに吸い取ってくれるものの、乾きにくいため、湿った部分がベタつく場合があります。また、お洗濯によって縮むこともあるので、洗濯表示をしっかりと確認してから行う必要があります。

ポリエステル

ポリエステルの生地を拡大したイメージ画像

汗をかいても素早く乾き、サラッとした快適な着心地が魅力です。夏場にスポーツやお仕事で汗をかいても、直ぐに乾くので気にならず、パフォーマンスも向上します。シワや型崩れが起きにくい素材なので、お洗濯後のお手入れも簡単!オリジナルのプリントをすれば、各種運動着や、運送会社の配達員・作業現場職員の制服としても重宝します。

※注意点:保温性がなく、汗をかいたとき以外は肌触りがあまりよくありません。吸湿性に乏しく、汚れが付くとすぐ乾燥し、洗濯しても落ちにくい場合があります。皮脂汚れが付いたまま放置しておくと、雑菌が繁殖してニオイも発生するので、こまめなお洗濯が必須です。また、合成繊維のためアレルギー体質の方は着用前に十分な注意が必要です。

混合素材

混合・ハイブリッドを表すイメージ画像

綿・ポリエステル・レーヨンなど、特徴の異なる素材を混ぜ合わせたハイブリッド素材。綿の肌触り良い清涼感&保温性やポリエステルの通気・吸汗速乾性など、各々の素材の優れた部分が組み合わさっています。配合割合や組み合わせパターンによって生地の肌触りや機能性が異なるので、使用用途により合った素材でオリジナルTシャツを製作することができます。

※注意点:混紡素材は、各素材の良いとこ取りをしているので、着心地や機能性には問題はないものの、使用する材質によってはコストがかかるため、綿やポリエステルのみの素材で作っているTシャツと比較するとどうしてもコストが割高になります。

素材を選ぶ上での注意点

素材を選ぶうえで最も注意を払うべきこと、それは「誰がどのような目的で着用するか」です。どんな用途で誰が着用するかを想定することがオリジナルTシャツ製作を成功させるための重要なキーとなります。

例えば、普段使いするオリジナルTシャツの素材を選ぶ際に、肌触りを最優先事項として選ぶ場合には、肌触りが良くて体質に関係なく心地よく着られる綿素材がオススメと言えるでしょう。 逆に避けた方が良い素材はポリエステル100%素材。敏感肌やアレルギー体質の方は最悪着用すらできない可能性もあるので、選定の際には十分注意を払う必要があります。

他にも、汗を大量にかく運動着として使用する場合には、汗が乾きにくい綿素材よりも、発汗後の着用感が快適なポリエステル素材や混合素材がオススメですし、こだわって物販用Tシャツを作りたい場合は、価格は張りますが肌触りも機能性も兼ね備えた混合素材を選ぶ方も多数いらっしゃいます。

上記のように、誰がどのような目的で着用するかによって最適な素材は異なるので、まずは一度立ち止まってTシャツを着用する人の姿を思い浮かべてみるのも良いのかと思います。


編み方の種類

編み方は、生地が良いオリジナルTシャツを作る際に生地選びと同じくらい重要です。編み方が異なるだけで着用感やお手入れ方法も変わってきます。せっかく作るオリジナルTシャツ、編み方にもとことんこだわってみよう!

平織

たて糸とよこ糸を交互に浮き沈みさせて織る最もスタンダードな織り方です。丈夫で摩擦に強く、織り方も簡単なため、広く活用されています。

糸の質や撚りの太さ・強さの違いで様々な織り方ができるという点も強みで、代表的な平織の織物には、オックスフォード・キャンバス・ブロード・タフタ・タスランなどがあります。

通気性に優れているため、Tシャツをはじめ、夏場の衣服の生地に用いられることが多いです。

厚地の織物が作りにくいという難点はあります。

天竺

Tシャツをはじめ、最も使用されていると言っても良い定番の編み方です。平編やメリヤス編とも呼ばれています。表面と裏面の見た目が異なるが特徴で、表はタテ方向の筋、裏はやや粗い感じに見えるため、はっきりと区別できます。

薄くて横に伸びる特徴があるため、ニットとの相性が抜群。Tシャツやセーター、アンダーウェアなどの多くの商品が天竺編みを採用しています。通気・吸湿性に優れ、軽くて薄く、肌触りも抜群です。

ただ、耐久性が弱く破れやすいという欠点はあります。

ハニカムメッシュ

蜂の巣のような立体的なハニカムメッシュ構造で通気性抜群の編み方です。立体的な凸凹の編み目が熱や湿気を溜めこまないので、風通しが良く爽やかな着心地が継続します。汗をかいてもベタつかず、肌触りもソフトです。

Tシャツやポロシャツをはじめ、夏用の枕カバーやシーツに敷くマット、クッション、スリッパなど様々な製品で採用されています。

名称は様々で、蜂の巣編みやハニーコームと呼ばれたり、鹿の子のことをハニカムメッシュと呼ぶメーカーもあります。

鹿の子

ポロシャツの定番生地として知られている鹿の子編みは、平編みやゴム編みにタック編みを組み合わせた編み地で、生地の表面が凸凹しているので肌に触れる部分が少なく、通気性や吸湿速乾性に優れた清涼感のある編み方です。

ポロシャツやジャージなどのスポーツウェアやパジャマ・サマーセーターとも相性が抜群です。

表面も裏面も見た目は一緒で型崩れはしにくいですが、天竺編みよりは伸縮性に劣ります。

名前の由来は鹿の子の背中にある白いまだら模様です。

綾織

タテ糸が2本もしく3本のヨコ糸の上を通過した後、1本のヨコ糸の下を通過することを繰り返して織られた編み方です。織目が傾斜になっているため、別名でツイルや斜文織りとも呼ばれています。

組織点と隙間が少なく、地厚かつストレッチ性に優れた、シワになりにくい織物を作ることができます。スーツをはじめ、ジーンズやチノパンにも多く採用されています。

平織りと比べて耐久性はやや劣るものの、しなやかで光沢を帯びたしなやかな風合いに仕上がります。

裏毛

読み方はウラケで、別名裏パイルと呼ばれることもあります。

クルッとしたループ状に編み込まれた生地で、吸水性に優れた万能素材です。

保温性が高いうえに吸水性にも優れ、汗を吸い取るので、タオル生地の他パーカーやトレーナーといったスポーツウェアやブルゾン・カーディガン・パジャマなどにも使用されます。肌触りもとても良く快適な着心地です。

厚みがないため、乾きが早くお洗濯やお手入れもとても簡単です。

一般的にTシャツにはあまり使用されることがない素材です。

裏起毛

裏毛を起こし毛羽立たせた生地のことを言います。

裏毛よりも生地の厚みが増し、生地の中に空気が多く含まれるので、保温性&保湿性抜群で冬場に大活躍。柔らかい感触とふんわりとした着心地が特徴です。

蒸れやすく静電気がおきやすいため、ルームウェア用のスウェットやパーカーなど動きが少ないシーンに適しています。

お洗濯の際は裏返さずにネットに入れるのがオススメです。また、濃い色の洋服の場合は、色移りする可能性があるので、白い生地の洋服とは分けて洗濯するのが無難です。


生地の厚さ

Tシャツと一言で言っても厚さも様々で、識別するためにオンスという重さの単位を使用しています。オンスの数字が大きくなるほど生地が重い、つまり生地が厚いということになります。ここでは実際にオンスを利用したTシャツの厚さの識別方法をご紹介していきます。

薄手のTシャツ

薄手のTシャツの実績画像

軽やかな薄手Tシャツは3~5オンスが目安です。

さらっと肌触り良く軽い、真夏でも快適に着用できます。より清涼感のあるTシャツに仕上げたい場合にはポリエステル素材の使用がオススメです。

コストポフォーマンス抜群なので、クラスTシャツやイベント用のTシャツとして重宝されています。

尚、薄くて軽いがゆえにかなり透けるので、あらかじめ重ね着することを前提にカラーやデザインを考えるよいかもしれません。

また型崩れしやすいので、お洗濯の際はネットに入れることを推奨します。

一般的なTシャツ

標準的な厚さのTシャツの実績画像

標準的な厚さといわれるTシャツは5~6オンスが目安です。

色付きのTシャツであれば、1枚で着用しても透け感はそれほど気にならず、年間通して活用できます。

標準的というだけあって、実際に流通量もお客様の需要も多いように感じます。普段着用のTシャツとして、薄すぎず厚すぎない一番無難な厚さではないでしょうか。

コンサートグッズなどの物販品、イベントやキャンペーン用、クラスTシャツや部活用など、多用途で使用することができます。

厚手のTシャツ

厚手のTシャツの実績画像

丈夫な厚手Tシャツは6~7オンスが目安です。

表記が6オンスになるとヘビーウェイトといわれる部類に入ります。触った感触も明らかに厚くて丈夫!着用した際に若干重みを感じますが、ワークウェアにも使えてお洗濯後の型崩れもしにくく、長く愛用できます。

アーティストの公式物販グッズやショップ名やロゴなどを入れたオリジナル物販Tシャツなど、何度も長く着用してもらいたいオリジナルTシャツ製作にぴったりの厚さです。

生地の厚さを使い分るコツ

生地の厚さを選定するには「Tシャツを着用して何をするか」をあらかじめ想定しておくことがオススメです。

イベント用として数回のみ着用する場合であればコストが安い薄手のTシャツ。LIVE会場で着て盛り上がれるおしゃれなバンドTシャツならスタンダードな厚さのTシャツ。作業用として洗濯して何度も着用したいのであれば、ヘビーウェイトTシャツ。というように、あらかじめ使用目的を決めておけば、自ずと最適な厚さが導き出されます。

使用目的に見合った厚さを選定できれば、着用者の満足度も高まり、予算も節約することができます。

小さなことの様で、実は重要なポイントとなるTシャツの厚さにこだわることで、より良いオリジナルTシャツ製作が叶うはずです。

まとめ

【素材を選ぶ上での注意点】の項目でも触れましたが、オリジナルTシャツを製作する際に重要となるポイントは「誰がどのような目的で着用するか」です。

使用目的や着用者が異なれば、良い生地の条件は当然変わってきます。

「どのような人にどうやって着てもらいたいか」ということや、「着てもらいたい人はどのようなTシャツを求めているのか」ということが決まっていれば、使用するべき良い生地の方向性も自ずと決まってくるはずです。

普段は見過ごしがちな、Tシャツの編み方や厚さの特徴にもこだわって製作すれば、長く愛用してもらえる、より満足度の高いオリジナルTシャツが作れるはずです。

同士たちの製作事例も参考にしながら、オンリーワンのTシャツ製作に勤しんでもらえれば幸いです。

オリジナルTシャツなどの製作事例

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