オリジナルTシャツを長く着るための注意点とは?プリント別に洗濯方法を解説
時間やお金だけではなく、思考も巡らせてやっとの想いで完成させたオリジナルデザインのTシャツ。オンリーワンの特別なアイテムだからこそ、良い状態のまま長く着続けたいと思う方も多いはずです。
しかし、そんな想いとは反してお気に入りで沢山着れば、その分だけ洗濯も必要になり、直ぐに傷んで着れなくなってしまうというのが、現実ではないでしょうか。
今回は大切なオリジナルTシャツを長く着用するためには欠かせない、洗濯方法についての役立つ豆知識をご紹介します。
オリジナルTシャツの基本的な洗濯方法
オリジナルTシャツを洗濯する際に抑えておきたい基本事項を、洗濯の手順に従ってご紹介します。これからご紹介する洗濯方法は、オリジナルTシャツをはじめ、様々な衣類の洗濯にも応用できるので、衣類を大切に取り扱いたいとお考えの方は一度お試しいただきたいと思います。
①洗濯表示の確認
オリジナルTシャツと一言で言っても、生地や素材も様々です。まずは各々のアイテムの洗濯表示をしっかりと確認しましょう。
因みに、一般家庭で覚えるべき基本の表示マークは主に、洗う・漂白・干し方・アイロン・ドライの5種類です。それらのマークに温度や強弱などの付加記号を付けることでより細分化しています。
詳細については、消費者庁ウェブサイトをご覧いただくとよりわかりやすいので、一度ご覧いただければと思います。
参照:消費者庁ウェブサイト
②Tシャツを裏返す
オリジナルTシャツを長く着るために、まずは誰もができる第一歩としてオススメの行動、それは洗濯する前にTシャツを裏返すことです。
プリント面を裏返して洗濯するだけで、洗濯の際に発生する摩擦によるプリント部分の劣化を軽減することができます。また、オリジナルTシャツの劣化をより防ぎたいという方は洗濯機を使用する際に洗濯ネットを使用したり、手間と時間を少しかけて手洗いをするというのも有効な手段です。プリント部分のみならず、衣類自体のダメージ軽減にも繋がります。
③中性洗剤を使用する
洗濯の際に使用する洗剤は中性洗剤がオススメです。中性洗剤は酸性やアルカリ性の洗剤よりも穏やかな洗浄力で、繊維を傷つけずに優しく洗い上げることができます。蛍光剤や漂白剤が入っている洗剤を使うとプリントの劣化や色落ちしてしまうことがありますが、中性洗剤は色素や染料の色落ちや色褪せを最小限に抑える配慮がされています。また、洗濯にお湯を使用するとプリントが滲んでしまう可能性があるので、水で洗うように心掛けることも重要です。
④弱水流コースで洗濯し、脱水時間は短めに設定
洗濯機を使用した洗濯は、手洗いよりもプリントにかかるダメージが大きくなってしまいます。大切なオリジナルTシャツを洗濯するときは「おしゃれ着コース」「手洗いコース」「ドライコース」「おうちクリーニングコース」などの、弱水流のコースを選んで洗うのがオススメです。もみ洗いはプリントが剥がれたり、インクの特性上、にじむことがあるので使用は避けた方が良いでしょう。また、脱水時間についても、目安として10~30秒以内、長くても1分程度以内の短めに設定することを推奨します。
⑤形を整えて陰干しがベスト
洗濯の後は、裏返しのまま型崩れを防ぐために形を整えてすぐに陰干しがオススメ。裏返しのままならプリントの剥がれや摩耗も最小限に抑えられます。尚、濡れたまま長時間放置してしまうと、プリント部分同士がくっつきやすくなってしまいますので、洗濯後は時間を空けず直ぐに干すように心掛けましょう。
ハンガーを使用する場合は、オリジナルTシャツの肩幅に合わせた太めのハンガーを使い、首元が伸びないように下からハンガーを入れたり、縦に二つ折りにしてハンガーに掛けて干すなどの工夫をすることで、ヨレや型崩れも最小限に防ぐことができます。
また、時短のため、普段は乾燥機を活用されている方も多いと思いますが、オリジナルTシャツを乾燥機に入れるのは絶対にNGです。プリント部分は基本的に熱に弱いことが多く、乾燥機に入れると剥がれたり薄くなる原因になります。少し手間でもオリジナルプリントTシャツは必ず干すようにしましょう。
プリント別の洗濯方法と注意点
オリジナルTシャツを洗濯する際に、最低限注意を払わなければならない点はある程度共通していますが、プリント方法ごとに注意するポイントが微妙に異なってきます。以下の注意点とプリントごとの特徴を捉えることで、正しい洗濯の知識を身につけて、オリジナルTシャツを少しでも長く着用してもらいたいと思います。
【オリジナルTシャツ洗濯の際の注意点】
- 洗濯機で洗うときはTシャツを裏返してネットに入れる
- より長持ちさせたいなら手洗いを推奨
- 漂白剤は使わず中性洗剤で洗濯
- 弱水流コースで洗濯し、脱水時間は短めに設定
- 洗濯後は間隔を空けずに、直ぐに形を整えて陰干しをする
- お湯は使用せず、水洗いをする
- 乾燥機の使用はNG
- ドライクリーニングは避ける
シルクスクリーンプリント
インクが生地にしっかり浸透しているので、プリントが剥がれにくく、摩擦・熱・直射日光に比較的強いとされているシルクスクリーンプリント。洗濯についての耐久性もあるとされています。
あえて注意点を挙げるとすれば、作りたてのオリジナルTシャツは、色落ちを防ぐために念のため、他の洗濯物とは分けて1着だけで洗うのがオススメです。
ラバー転写プリント
ラバー転写プリントは多彩な色やデザインを再現できるので、ユニフォーム用をはじめ、様々なTシャツで採用されている人気のプリント方法です。熱で接着してるので簡単に剥がれないという強みはありますが、塩素系の漂白剤に弱いので洗濯の際は中性洗剤の使用を徹底してください。アイロンがけをする際は、当て布を使って低温で行い、プリント部分への直接のアイロンは避けてください。
インクジェットプリント
インクジェットプリントは、インクジェットプリンタを用いて下地用のホワイトインクで色を表現し、生地に直接インクを吹きかけるプリント方法です。摩擦や熱に弱いという特徴があるので、洗濯機の摩擦やアイロンの熱・外干しをする際の直射日光には特に気を付けて洗濯をする必要があります。経年劣化でプリントが薄くなるのを少しでも遅らせるためには、日々の脱水時間を短くするのも効果的です。
刺繍ワッペン
洗濯に対する耐久性が非常に強い刺繍ワッペンですが、洗濯の際に最も注意しなければならないのが摩擦によるほつれです。
1着ずつ裏返してネットに入れて洗濯すれば、オリジナルTシャツの汚れをしっかり落としながら、刺繍ワッペンの糸が摩擦で切れる可能性を軽減します。
また、脱水時間が長すぎると刺繍ワッペンの型崩れの原因になります。洗濯機の脱水時間をできるだけ短めに設定することで、大切な刺繍ワッペンの形を長くキープすることができます。
長持ちしやすいプリント方法や生地について
これまでに様々なオリジナルTシャツを製作してきたキラメックが、豊富な経験に基づいて、自信を持ってオススメする長持ちしやすいオリジナルプリントTシャツの3か条をご紹介します。
定番のシルクスクリーンプリント
一般的な認識としても耐久性が高く、洗濯や摩擦に強いとされているシルクスクリーンプリントですが、キラメック独自の見解を述べるとすると、シルクスクリーンプリント以外のプリント方法でも耐久性についてはそこまで大差はありません。
確かにシルクスクリーンプリントは長持ちするプリント方法のひとつですが、過去にキラメックで製作したオリジナルプリントTシャツの中には、印刷方法に関わらず今でも長く使ってもらっているアイテムは多数存在しています。近年は印刷技術も向上しているので、そういった部分も影響しているのかもしれませんが、シルクスクリーンプリントだけが耐久性に特化しているとは必ずしも言い切れないというのが正直な印象です。
綿生地は5.6オンス以上の厚さ
キラメックで丈夫&長持ちするTシャツか否かを判断する際の重要な物差しとしているのが、生地の厚さを表す単位、オンス(oz)です。当然ですが生地が厚いほど丈夫、つまりはオンスの数字が大きいほど丈夫だということになります。綿生地の場合であれば5.6オンス以上あれば丈夫で長持ちする生地としてオススメしています。
ポリエステル生地は4オンス以上の厚さ
ポリエステルは繊維が丈夫で切れにくく、他の繊維に比べて耐久性抜群です。洗濯を繰り返しても縮んだり、形崩れすることがほとんどありません。また高温で染色されるので、本来は色落ちも少なく、比較的熱に強く、日光による劣化も少ない素材です。ポリエステル生地ならば4オンス以上あれば丈夫で長持ちする生地として推奨しています。
オリジナルTシャツの洗濯についてのまとめ
使用用途を問わず、折角手間暇をかけて作ったオリジナルTシャツを長持ちさせるための洗濯方法、いかがでしたでしょうか。
日々の洗濯の際のほんの小さな気配りを積み重ねていけば、ある時ふと「キラメックで作ったオリジナルTシャツ長持ちしてる!」と実感してもらえる日がきっと訪れるはずです。
キラメックでは、お客様に作って良かったと思ってもらえる、高品質なオリジナルデザインTシャツ製作を随時承っておりますので、少しでも気になった方は一度お気軽にお問い合わせ下さい。